がんの患者さんが障害年金をもらえる?
がんの患者さんが障害年金をもらえる?
障害年金は、ケガによる障害だけでなく、あらゆる病気が対象となります。
もちろん、がんも障害年金受給の対象になるということです。
また、障害年金は、年金を収める方の当然の権利として受け取れるもので、恩恵的なものではなく、
障害年金を受け取ることで将来受け取る老後の年金がカットされるものでもありません。
以前より身体機能が落ちていて生活や仕事に支障が出ているという人なら、障害年金を受給できる
可能性があります。
「子供の学費が掛かるので、自分の抗がん剤治療はあきらめようと思う」
「これ以上、家族に迷惑は掛けるわけにはいかない」
抗がん剤治療・放射線治療など、高額な治療費が生活を圧迫し、治療を断念する人がいます。
治療を継続する人の中にも、生活費の工面に苦心する人は少なくありません。
障害年金は、ご自身で申告をしなければもらえませんので、まずは問い合わせをしてみましょう。
そもそも、「障害年金」とは?
障害年金とは、病気やけがによって日常生活や働くことに制限が出た場合に支給される公的年金制度の
ひとつです。
一定以上の障害の状態にあること、公的年金制度に加入していること、さらには保険料の納付要件を
満たしていることなどが申請の条件です。
がんで障害年金をもらえる要件
病気やケガで初めて医師の診断を受けた日[初診日]に、公的年金制度に加入していること
初診日から、原則1年6ケ月たった日[障害認定日]に一定以上の障害の状態にあること
さらには、保険料の納付要件を満たしていることなどが申請の条件です。
実際にがんの患者さんで障害年金を受給された方の事例
がん患者さんは、病状が進んで実際には身体機能が落ちていても、一見、生活や労働に何の支障も
なさそうに見えることにより、障害年金の支給が認められないことがあります。
Aさんの場合、ご相談時は抗がん剤治療などが落ち着きていた状態でしたが、一度、治療が開始されると2週間に1度抗がん剤治療を受け、吐き気がひどく、直後はトイレに行くのも介助が必要でほぼ寝たきりの状態でした。1週間後には少し起き上がれるようになって、食事も少しずつ取るようにはなりますが、回復してきたころに次の抗がん剤治療を受ける。
この繰り返しで、何とか自分で身の回りのことができるのは抗がん剤治療の合間の2~3日という状態
だった。抗がん剤治療が終わった後は、出勤の回数を週3回に減らして仕事に復帰しているものの、治療前の30%程度しか働けない状態でした。
病気や仕事のことが気になり、サポートしてくれる家族がいらっしゃらないAさんは、障害年金を申請するまでの力が湧いてこない状態で診断書の手配や病歴を作成する苦労を感じられていました。
日々の生活で不便に感じたこと、食事の量、職場での様子など聞き取りをさせていただき、医師との連携をとらせていただき、Aさんは、最後の抗がん剤投与が終わったころに障害年金を申請できました。
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