肝臓の障害

肝疾患による障害認定基準

肝臓の傷病は、以下の検査項目と臨床所見によって概ねの等級が決まります。

検査項目/臨床所見

血清総ビリルビン

基準値
0.3~1.2mg/dL

中等度異常
2~3mg/dL

高度異常
3mg/dL超

血清アルブミン

基準値
4.2~5.1g/dL

中等度異常
3~3.5g/dL

高度異常
3g/dL未満

血小板数

基準値
13~35万/μL

中等度異常
5~10μL

高度異常
5万/μL未満
プロトロンビン時間基準値
70~130%
中等度異常
40~70%
高度異常
40%未満
腹水中等度異常
腹水あり
高度異常
難治性腹水あり
脳症 中等度異常
Ⅰ度
高度異常
Ⅱ度以上

脳症の昏睡度分類

昏睡度Ⅰ度

睡眠・覚醒リズムに逆転
多幸気分、ときに抑うつ状態
だらしなく気に留めない態度

あとで振り返ってみて判定できる

昏睡度Ⅱ度

指南力障害、物を取り違える
異常行動(お金をまく、化粧品をゴミ箱に捨てる)
ときに傾眠状態
無礼な言動があったりするが、他人の指示には従う態度を見せる

興奮状態がない
尿便失禁がない
羽ばたき振戦あり

昏睡度Ⅲ度

しばしば興奮状態またはせん妄状態を伴い、反抗的態度をみせる
嗜眠状態
外的刺激で開眼しうるが、他人の指示には 従わない、または従えない

羽ばたき振戦あり
指南力は高度障害

昏睡度Ⅳ度

昏眠
痛み刺激には反応する

刺激に対して、払いのける動作、顔をしかめるなどがみられる
昏睡度Ⅴ度深昏睡
痛み刺激にも全く反応しない

一般状態区分

無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発病前と同等にふるまえるもの

軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの(例えば、軽い家事、事務など)

歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、 軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの

身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の 50%以上は就床しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの

身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就床を強いられ、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるもの

肝疾患の障害認定基準

1級検査成績及び臨床所見のうち高度異常を3つ以上示すもの又は高度異常を2つ及び中等度の異常を2つ以上示すもので、かつ、一般状態区分表のオに該当するもの
2級検査成績及び臨床所見のうち中等度又は高度の異常を3つ以上示すもので、かつ、一般状態区分表のエ又はウに該当するもの
3級検査成績及び臨床所見のうち中等度又は高度の異常を2つ以上示すもので、かつ、一般状態区分表のウ又はイに該当するもの

※検査成績はその性質上変動しやすいので、肝疾患の経過中において最も適切に病状をあらわしていると思われる検査成績に基づいて認定を行います。
※アルコール性肝硬変も対象になりますが、継続して治療を行っており、180日以上アルコールを摂取していない状態で検査を行った場合のみ認定の対象になります。
※肝臓移植手術を受けた場合、術後1年間は臓器が生着するまでの期間として、従前の等級で扱われます。

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