相談時の状況(50代 男性、東京都)
勤務先の組織再編に伴い、納得のいく説明のないまま退職を勧められ、心身に大きなショックを受けられました。眠れない日が続き、顔の筋肉のけいれんや聴覚の異常も現れました。さらに、出かけても目的地にたどり着けず街をさまよってしまうなど、記憶力や判断力(認知機能)の低下も目立つようになりました。医療機関でうつ病と診断され、薬による治療を続けられましたが、症状は改善しませんでした。再就職された職場も1か月で解雇となり、その後は自宅に閉じこもる生活になりました。数か月間泣き続けるなど感情を抑えられない状態が続き、「死にたい」という強い気持ち(希死念慮)に支配される日々でした。家事や身の回りのことはご家族の援助がなければ成り立たず、働くことも難しい状況でした。生活の見通しが立たない極めて深刻な状態で、障害年金のご相談にいらっしゃいました。
社労士による見解とサポート
就労が困難であるだけでなく、日常生活の多くの場面でご家族の援助が欠かせない状態であり、日常生活能力が著しく制限されていると判断しました。障害認定日の時点でも同様に重い状態が続いていたことから、当時にさかのぼって請求できると考え、次の点を具体的に主張しました。
・記憶力や判断力の低下により、外出しても目的地にたどり着けないこと
・感情のコントロールが難しく、強い希死念慮が続いていること
・家事や身の回りのことにご家族の援助が不可欠であること
・再就職先を1か月で解雇されるなど、就労を継続する力が失われていること
そのうえで、障害厚生年金の認定日請求を行いました。
結果
障害厚生年金3級が認められ、年額約112万円を受給できることになりました。あわせて、さかのぼって約204万円を受給できることになりました。